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Google Ads MCPの使い方:公式サーバーをClaudeに接続する方法

執筆:Alexandre S. 公開: 最終確認:

Googleは公式のGoogle Ads MCPサーバーを公開しています。MCP(Model Context Protocol)は、AIアシスタントが外部サービスの機能を利用するための標準規格です。このサーバーを使うと、Claudeに普通の言葉で指示して、広告アカウントのデータを取得できます。コードはGitHubで公開されており、自分で動かして使います。

最近の2つの変更で、セットアップが変わりました。Googleは2026年9月9日にデベロッパートークンを廃止したため、現在はAPIアクセスを有効にしたGoogle Cloudプロジェクトが必要です。また、Googleのデベロッパー向けページ(2026年10月30日更新)はサーバーを「strictly read-only(読み取り専用)」としていますが、リポジトリのバージョン0.0.6(2026年11月2日リリース)では書き込みツールが4つ追加されました。

変更案の作成まで任せたく、Pythonも使いたくない場合は、CreatifyがGoogle Ads Agentとして提供しています。

Google AdsアカウントにAIアシスタントをつなぐ方法
ルート 料金 主な機能 構成
Google公式のMCPサーバー ページに料金の記載なし クエリで読み取り。アセットとラベルは確認ステップ付きで書き込み Python、Cloudプロジェクト、OAuth
Ads Advisor・Recommendations Google Ads内で無料 除外キーワード、予算、アセットを提案 なし
Pipeboard Freeは週30回までのツール実行が無料、Proは月額29.90ドル ホスト型サーバー。Google Adsは1アカウント枠を使用 サインイン
Creatify Google Ads Agent 接続は無料。実行にはクレジットを使用(月10クレジット無料、有料プランは月額15ドルから) アカウントを読み取り、変更案を作成して承認を依頼、広告も作成 Googleログイン

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Google Ads MCPサーバーは読み取り専用?

Googleのページにはそう書かれていますが、デフォルトでは読み取り専用ではありません。

Google Ads MCP server

Read-only. This implementation is strictly read-only. It cannot modify bids, pause campaigns, or create new assets.

公式MCPサーバーに関するGoogle Ads APIデベロッパー向けドキュメント(2026年10月30日更新、11月2日のリリース前)。 Google Ads API documentation, Google Ads MCP server,

READMEには7つのツールが載っており、うち3つが読み取り用です:search、get_resource_metadata、list_accessible_customers。

残る4つは書き込み用で、create_asset、upload_video_asset、manage_labels、manage_label_associationsです。いずれもGoogleが「Propose and Confirm」と呼ぶステップを踏みます。ツールはまず変更内容の説明とチェックサム(そのリクエスト固有のコード)を返し、承認後にそのコードが戻ってきたときだけ実行されます。

7つのツールはいずれも、入札単価の変更、キャンペーンの一時停止、予算の編集はできません。サーバーを読み取り専用に固定するには、tools_config.yamlでlabels: falseとassets: falseを設定します。

サーバーに必要なアクセス権

必要なのは、Google Ads APIにアクセスできるGoogle Cloudプロジェクト、OAuthログイン、そして対象アカウントを閲覧できるGoogleアカウントです。OAuthとは「Googleでログイン」の画面のことです。Googleのトークンに関するページには「デベロッパートークンは2026年9月9日に廃止しました」とあり、アクセスレベルは現在「Google Cloud Consoleのプロジェクトに付与される」とされています。

CloudプロジェクトのGoogle Ads APIアクセスレベル
レベル 対象アカウント 1日の操作数 取得方法
Test テストアカウントのみ 15,000 APIを有効にすると自動で付与
Explorer テストアカウントと本番アカウント 本番は2,880 API Overviewページから申請
Basic テストアカウントと本番アカウント 15,000 ブランド確認後、Explorerから申請
標準 テストアカウントと本番アカウント Unlimited Basicから申請。手動審査に約10営業日

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Explorerでは本番環境で1日2,880回まで操作でき、1アカウント分のレポート取得には足ります。Googleのサーバーページは、Explorer、Basic、Standardのいずれかを求めているため、Testのプロジェクトでは実アカウントを読み取れません。

Googleが既知の不具合として挙げている点に注意してください。9月9日以降にアップグレードした一部のプロジェクトで、本番の呼び出しにAUTHORIZATION_ERRORが返ります。Googleは、修正が反映されるまでの一時的な回避策として、新しいCloudプロジェクトでExplorerを改めて申請する方法を挙げています。

Google AdsをClaudeに接続する方法

以下の手順は、GoogleのREADMEに沿ったClaude Code向けのものです。サーバーは自分のパソコン上で動きます。

  1. サーバーを実行するツールpipxと、ログインを担うGoogleのgcloudコマンドラインツールをインストールします。
  2. Google CloudプロジェクトでGoogle Ads APIを有効にし、API OverviewページでExplorerを申請します。
  3. OAuthクライアントを作成します。同意画面にスコープhttps://www.googleapis.com/auth/adwordsを追加し、ステータスがTestingの場合は自分をテストユーザーに追加します。Testingの間は、Googleのオーディエンスのルールにより、登録したテストユーザーしかログインできず、ログインは7日で失効します。
  4. ログインし、表示される認証情報のパスをコピーします:
gcloud auth application-default login \
  --scopes https://www.googleapis.com/auth/adwords,https://www.googleapis.com/auth/cloud-platform \
  --client-id-file=YOUR_CLIENT_JSON_FILE
  1. ~/.claude.jsonのmcpServersの下、またはプロジェクトの.mcp.jsonにサーバーを追加します。GoogleのREADMEでは~/.claude/settings.jsonと書かれていますが、Claude CodeのMCPドキュメントでは次の2つが挙げられています:
{
  "mcpServers": {
    "google-ads-mcp": {
      "command": "pipx",
      "args": ["run", "--spec", "git+https://github.com/googleads/google-ads-mcp.git", "google-ads-mcp"],
      "env": {
        "GOOGLE_PROJECT_ID": "YOUR_PROJECT_ID",
        "GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS": "/path/to/credentials.json"
      }
    }
  }
}
  1. 管理者アカウント(MCC)経由で運用する場合は、同じenvブロックにGOOGLE_ADS_LOGIN_CUSTOMER_IDを追加します。
  2. 再起動し、Claudeにアクセス可能な顧客の一覧を出すよう依頼します。

Web版のClaudeは手順が長くなります。カスタムコネクタにはインターネット上のサーバーアドレスが必要なため、OAuthクライアントを用意してCloud Run上にホストします。Googleは、そのクライアントなしで--allow-unauthenticatedを付けてデプロイしないよう警告しています。誰でもコンテナのアカウントを使えてしまうためです。

費用のかからない安全対策が1つあります。スコープadwordsは読み取りにも変更にも使えるため、読み取り専用の制限はツール一覧の側にかかっています。そこで、Google Adsの権限が「Read-only(閲覧のみ)」のGoogleアカウントでログインすると、Googleのアクセスルールにより、アカウント側でキャンペーンの編集が止まります。

サーバーで読み取れるデータ

GAQLで取得できるデータなら何でも読み取れます。GAQL(Google Ads Query Language)はGoogleのレポート用クエリ言語で、Claudeが代わりに書いてくれます。キャンペーン、検索語句、予算、ステータス、変更履歴は、すべてsearchツールで取得できます。

Use the Google Ads server. For the last 30 days, list search terms with spend and no conversions.
Sort by spend, show the top 50, and give spend in my account currency. Change nothing.

回答の金額は必ず確認してください。APIは金額をマイクロ単位で返し、Googleのリファレンスでは、100万マイクロが通貨の1単位とされています。表を信用する前に、換算の例を1つ示すようClaudeに頼んでください。

アカウントのデータはモデルにも渡ります。READMEには、サーバーが「will expose your data to the Agent or LLM that you connect to it」(接続したエージェントやLLMにデータが公開される)とあり、クライアントのアカウントでは特に重要な点です。

任せる作業3つ、手元に残す作業3つ

このサーバーが力を発揮するのは読み取りです。お金が動く作業は自分で行います。そもそもサーバーのツールにはできません。

Google AdsでAIアシスタントに任せる作業
用途 担当 理由
コンバージョンのない費用が出ている検索語句の洗い出し アシスタント 全広告グループを対象にした、長く単調な読み込み
失ったインプレッションシェアを予算とランクに分解 アシスタント 1回のクエリで「必要なのは予算か、より良い広告か」が分かる
変更履歴から、販売1件あたりのコストが急上昇した理由を説明 アシスタント アカウント全体の変更を日付と並べて確認できる
除外キーワードの追加 ユーザー 広い除外設定は、コンバージョンにつながる語句まで止めるおそれがある
予算の引き上げ ユーザー Creatifyは20%を超える引き上げに警告を出す。大きな変動はスマート自動入札の再学習を招くため
キーワード入札単価の変更 ユーザー 目標CPAや目標ROASでは、入札戦略が無視する

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スマート自動入札はGoogleの自動入札機能です。除外キーワードは、特定の検索で広告を表示しないようGoogleに伝える設定です。

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CreatifyのGoogle Ads Agentは変更案を作成

CreatifyのGoogle Ads Agentは、表の後半の作業を「承認」の一言で済ませたい人向けの方法です。料金ページにはMeta、TikTok、AppLovin向けのAd Agentが載っていてGoogleの記載はないため、契約前にCreatifyへプランを確認してください。

Googleでログインし、Creatifyワークスペースのオーナーか管理者が、管理者アカウントも含めて対象アカウントを選びます。公式のGoogle Ads API経由で動作します。

検索語句、インプレッションシェア、品質スコア、オークション分析、30日分の変更履歴を読み取ります。一時停止、予算、キーワード、除外キーワードの変更は、変更前後の値を載せたカードで表示され、承認すると実行されます。放置したカードは72時間で失効します。削除は一切行いません。

CreatifyのGoogle Ads Agentの権限表:キャンペーン、検索語句、インプレッションシェア、品質スコア、変更履歴は読み取り。一時停止、予算、キーワード入札単価、除外キーワード、新規の検索キャンペーンは承認後に実行。削除:なし(代わりに一時停止)
エージェントが読み取る内容、承認待ちになる内容、絶対に行わない内容 Creatify Google Ads Agentのページ、にキャプチャ

Creatify自身のページには、3つの制限が書かれています。作成できるのは検索キャンペーンと、既存の広告グループへの新規広告の追加で、Performance Maxキャンペーンは作成しません。「コンバージョン数の最大化」、目標CPA、目標ROASでは、キーワード入札単価の変更案を作りません。また、定期実行のルーティンは「ask before acting unless you choose otherwise」(別途指定しない限り、実行前に確認)となっているため、その設定は変えないでください。

Creatifyは操作ごとの料金を示しておらず、エージェントは「runs on credits」(クレジットで動作)とされています。ユーザーからは、料金表から想定するよりクレジットの減りが早いという声があり、原因の1つにエージェントの実行が挙がっています(61件中15件:Trustpilot、Reddit)。

動画を使う予定がない検索広告専用のアカウントには、Creatifyは向きません。Creatify自身も、GoogleのRecommendationsとAds Advisorは自社エージェントと機能が重なり、「free inside Google Ads」(Google Ads内で無料)だと説明しています。

Creatifyの説明では、このエージェントが加える価値は3つです。他の広告アカウントと並べてGoogleを読み取れること、履歴から変更の理由を説明できること、同じチャットで新しい広告を作れることです。幅広いツールの比較はAI広告運用ツールをご覧ください。

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動画の活用先:Performance Max、Demand Gen、YouTube

動画は、CreatifyのエージェントがGoogleのサーバーを上回る部分です。承認後に動画を作成し、既存のPerformance Maxのアセットグループに追加できます。Performance MaxはGoogleの全チャネル対応キャンペーン、アセットグループは広告素材のまとまりです。

同ページにDemand GenやYouTubeキャンペーンへの言及はありません。これらはCreatifyで動画ファイルを作り、自分で移して使います。Demand GenはYouTube、Discover、Gmailにビジュアル広告を配信するGoogleのキャンペーンで、動画の要件は明確です:

  • 動画は事前にYouTubeへアップロードしておく必要があります。「オフラインの動画はアップロードできません」が、限定公開の動画なら使えます。
  • 最短は5秒で、「10秒未満の動画はYouTubeのインストリームには配信されません」とされています。
  • 1つの広告に使える動画は1〜5本で、YouTube Shorts向けには1080×1920がGoogleの推奨サイズです。

Googleのサーバーは、中間のステップを手伝ってくれるようになりました。ローカルモードでは、upload_video_assetが動画ファイルをYouTubeに送り、create_assetがそれをアセットとして登録します。どちらも確認ステップ付きです。ツール一覧にそのアセットをキャンペーンに紐づける機能はないため、仕上げはGoogle Adsで行います。

ClaudeやChatGPTで動画広告を作る方法では、チャットから動画ファイルを作ります。フォーマットについてはYouTube Shorts広告で解説しています。

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Google Ads MCPサーバーのよくある質問

Google Ads MCPにデベロッパートークンはまだ必要?

不要です。Googleは2026年9月9日にデベロッパートークンを廃止しました。現在のアクセスは、OAuthログインに紐づくGoogle Cloudプロジェクトで決まります。

Google Ads MCPサーバーは無料?

Googleの2つのページのどちらにも料金の記載はありません。コードは自分で動かし、Cloud Runでホストする場合の料金はGoogle Cloudアカウントに請求されます。

Google Ads MCPでキャンペーンの一時停止や予算変更はできる?

できません。READMEの7つのツールは、クエリの実行と、アセット・ラベル・動画アップロードの処理を行うものです。入札単価、キャンペーンのステータス、予算を変更するものはありません。

Claude Codeだけでなく、Claudeアプリでも使える?

使えますが、手間が増えます。Claude Codeでは設定ファイルからローカルで実行します。ClaudeのWebアプリでは、OAuthクライアントを使ってサーバーをインターネット上にホストする必要があります。

1回のセットアップで複数のクライアントアカウントにつなげる?

つなげます。GOOGLE_ADS_LOGIN_CUSTOMER_IDに管理者アカウントを設定すると、サーバーはその配下のうち、ログイン中のアカウントで閲覧できるアカウントにアクセスできます。

Creatifyユーザー向けのページを用途別に:Creatifyまとめ

出典

  1. Google for Developers:Google Ads MCP server、サーバーを「strictly read-only」と記載し、前提条件、トランスポート、セットアップを解説。2026年10月30日更新。確認日
  2. Google Ads on GitHub:google-ads-mcp README、ツール7つ(うち4つが書き込みツール)、Propose and Confirmのステップ、読み取り専用の設定、クライアントの構成。確認日
  3. Google Ads on GitHub:google-ads-mcp releases、バージョン0.0.6(2026年11月2日)でアセットとラベルの管理を追加。確認日
  4. Google for Developers:Developer token、トークンは2026年9月9日に廃止。アクセスレベルはGoogle Cloudプロジェクトに移行。AUTHORIZATION_ERRORの不具合。確認日
  5. Google for Developers:Access levels and permissible use、Test、Explorer、Basic、Standardと1日あたりの上限。確認日
  6. Google Ads Help:About access levels in your Google Ads account、閲覧のみ(Read-only)のユーザーはキャンペーンを編集できません。確認日
  7. Google for Developers:CampaignBudget、金額はアカウント通貨のマイクロ単位。確認日
  8. Google Ads Help:About video assets specifications for Demand Gen campaigns、アスペクト比、長さの制限、YouTubeでのホスティングと配信面。確認日
  9. Creatify:Google Ads Agent、読み取る内容、承認カード、キャンペーンタイプ、クレジット、Googleの無料ツールとの重複。確認日
  10. Creatify:Creatify pricing、比較表ではAd AgentにMeta、TikTok、AppLovinが記載。確認日
  11. Pipeboard:Pipeboard pricing、プランと枠数。Google Adsは1枠として計算。確認日
  12. Claude Help Center:Get started with custom connectors using remote MCP、リモートサーバーをClaudeに追加する方法。確認日
  13. Claude Code docs:Connect Claude Code to tools via MCP、MCPサーバーは~/.claude.jsonまたはプロジェクトの.mcp.jsonに記述。確認日
  14. Google Cloud Platform Console Help:Manage App Audience、Testingでは登録済みのテストユーザーのみログインでき、認可は7日で失効。確認日
  15. Trustpilot、Reddit、G2、Product Hunt:Creatifyのユーザーの声。公開情報61件を集約。2026年9月28日確認。確認日
Alexandre S.のポートレート

Alexandre S.

Alexandre S.は、複数のチャネルにまたがるデジタルマーケティングで10年の経験があるクリエイティブ広告ストラテジスト兼コピーライターです。