Veo 3の広告向けプロンプト
Veoの広告プロンプトとは、短い動画の指示書です。Googleのガイドが挙げるとおり、被写体・動作・シーン・カメラ・スタイル・音を書きます。これはGoogleのVeoプロンプトガイド(2026年10月1日最終更新)が示す構成です。検索されている「Veo 3」は、現在はVeo 3.1です。GoogleはVeo 3をGemini APIで2026年6月30日に終了しました(提供終了情報)。
1つのプロンプトにかかる費用は、リトライ込みの費用です。FlowでのVeo 3.1 Fastの1回の生成は20クレジットで、毎月のクレジットを使い切った場合、Google AI Pro(月額19.99ドル)では0.40ドルです(料金の確認日:)。Flowのアカウントには、毎日50クレジットが付与されます。FlowのVeo 3.1の料金は購読者にのみ表示され、はじめてのガイドページでも購読を求められます(Veoの料金)。
HiggsfieldとRunwayは、Veoを自社のクレジットプランの中で再販しています。
Higgsfield vs Google Veoでは、Veoを使う2つのルートを、1クリップあたりのコストで比較しています。
| 広告フォーマット | テンプレートの書き出し | Flowでのクリップ長 | 1回の生成(Veo 3.1 Fast) | Google AI Proで3回生成(クレジットを使い切った場合) |
|---|---|---|---|---|
| UGC風のトーキングクリップ | 「Medium close-up, handheld phone footage」 | 8 s | 20クレジット | $1.20 |
| 商品ヒーローショット | 「Slow dolly in on [product]」 | 4〜8秒 | 20クレジット | $1.20 |
| 商品デモ | 「Close-up of hands [using product]」 | 8 s | 20クレジット | $1.20 |
| B-rollとカットアウェイ | 「Static shot, [setting], no people」 | 4 s | 20クレジット | $1.20 |
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GoogleがすすめるVeoプロンプトの構成
Googleのガイドは、プロンプトを要素に分け、「すべての要素を毎回使う必要はありません」としています。広告のプロンプトでよく使う要素は次のとおりです。
- 被写体:「誰」または「何」。広告では、人物か商品。
- 動作:動画の「動詞」。「さりげない表情」を含む。クリエイターがボトルを手に取って微笑む、など。
- シーンまたは状況:「どこで」「いつ」。夕方の光が差すキッチンカウンター、など。
- カメラアングルと動き:Googleはクローズアップ、ミディアムショット、「Handheld or shaky cam」、ドリーなどを挙げています。
- ビジュアルスタイル:照明や質感。「Photorealistic」など。
- 音:Googleのガイドでは、効果音・環境音・セリフに分けています。
広告で特に重要なのが音の指示です。Googleは「音の説明には、プロンプト内で別の文を使う」ことを勧めています。セリフの例では、コロンのあとにセリフを書いています:「the man in the red hat says: Where is the rabbit?」。環境音は説明として書きます。「the quiet hum of an office」。
落とし穴は音楽です。
Googleのガイドは、ネガティブプロンプトでは「『no』や『don’t』のような指示的な言葉」を避け、不要な要素そのものを描写するよう述べています(「wall, frame」)。
編集者があとで音楽を入れる場合、使っているツールにネガティブプロンプト欄があれば、そこに「music, soundtrack」と入れ、プロンプト本文には「no music」を入れないでください。Flowのヘルプページにはそうした欄の記載がないため、Flowではテンプレートのネガティブ行を外し、音楽には触れないでください。
広告フォーマット別のVeoプロンプト
下のテンプレートはそれぞれ、かっこの中を埋め、文の順序はそのまま使ってください。Googleは、独自のプロンプト例をプロンプトガイドで、生成されたクリップとともに公開しています。
UGC風のトーキングクリップ
Template. Medium close-up, handheld phone footage, vertical framing.
A [age, look] woman sits in a [car / bedroom / kitchen], holding [product] at chest height.
She looks into the lens and says: [one line of 12 words or fewer].
Natural window light, no make-up look, slight camera shake.
Audio: her voice close to the mic, faint room tone.
Negative prompt: music, subtitles, text overlay
30秒の広告は、8秒のクリップ4本をつなげたものです。リトライ前のFastで80クレジットかかります。
下で集計しているユーザーレビュー62件のうち5件が、ショット間でキャラクターが変わると報告しています。人物の説明は、毎回の生成に一字一句同じものを入れてください。
商品ヒーローショット
Template. Slow dolly in on [product] standing on [surface], [background].
[Light source] from the left, soft reflection on the [material].
Photorealistic, shallow depth of field.
Audio: [one sound tied to the product, such as a cap clicking shut], quiet studio ambience.
Negative prompt: hands, people, text, logo distortion
Veoが生成するのは、Gemini APIのドキュメントによると16:9または9:16です。そのため、4:5のフィード配置にはクロップが必要です。
商品デモ
Template. Close-up of hands [using product: pouring, applying, assembling] on [surface].
The camera stays static at eye level. Movements are slow and deliberate.
[Setting], bright daylight.
Audio: [the sound the action makes], soft ambient room sound.
Negative prompt: music, faces, text
手と液体は、物理表現が破綻しやすい部分です。下のユーザーレビュー62件のうち13件が、物理表現とプロンプトへの追従の弱さを報告しています。生成は3回分見込んでください。Google AI ProのFastなら、毎月のクレジットを使い切った場合で1.20ドル、Qualityなら6.00ドルです。
B-rollとカットアウェイ
Template. Static shot, [setting], no people.
[Time of day], [weather or light detail].
Audio: [ambient noise of the place].
Negative prompt: people, text, music
Flowでは、4秒のFastのクリップも、8秒のクリップも、同じ20クレジットです。秒単位で課金されるGemini APIでは、解像度1080pのVeo 3.1 Fastを8秒生成すると0.96ドルなので、短いカットアウェイはこちらのほうが安く済みます。
Veo 3のUGCプロンプトと、フェイク体験談の線引き
GoogleのGenerative AI Prohibited Use Policy(2024年12月17日最終更新)は、「人間だけが作成したと主張して生成コンテンツの出所を偽り、欺くこと」を禁じています。「生死を問わず、明示的な開示なしに個人になりすまし、欺くこと」も禁じています。
クリエイター風の広告は、商品について話す人物を見せます。フェイクのお客さまレビューは、その人物を、実際の体験を報告する本物の購入者として見せます。
後者こそ、「満足したお客さま」というプロンプトがGoogleの出所に関する線に触れる点です。FTCのフェイクレビュー規則が広告主に適用される点でもあります(AI UGCの法的ルール)。AIパフォーマーのセリフに「1か月使っています」と書くのは、実際にはなかった体験の主張です。
架空のプレゼンターには、AIインフルエンサーのプロンプトで、クリップをまたいで同じ顔を保てます。
FlowとGeminiアプリに適用されるGoogleの消費者向け規約では、広告利用の扱いがはっきりしません。「Googleがそのコンテンツの所有権を主張することはない」とあるだけで、広告利用を認めても禁じてもいません。Google CloudのService Specific Terms(20(a)、20(i))は、有料のVeo利用であれば認めており、無加工の出力にはIP補償が付きます(プラン別の権利)。
Veoがプロンプトの一部を無視する理由
2026年9月28日に確認したVeoの公開ユーザーレビュー62件の大半は、r/VEO3のAI映像制作者によるもので、称賛より不満のほうが多くなっています。評価されているのは、Flowの1日50クレジットの無料枠(62件中6件)、ネイティブ音声(5)、映画のようなヒーローショット(5)です。プロンプトとクリップのずれは、次の形で現れます。
- プロンプトへの追従と物理表現が弱く、使えるクリップを得るには有料のリトライが何度か必要(62件の情報源のうち13件:r/VEO3、r/VEO3)。
- 通常の作業まで止めるモデレーション。架空のキャラクター、クライアント自身の写真、ユーザー本人の顔で「著名人」エラーが出る(62件中13件:r/VEO3、r/VEO3)。
- ショット間でキャラクターや素材が変わってしまう(62件中5件:r/VEO3、r/VEO3)。
モデレーションの報告は、UGCプロンプトに関わります。アップロードした顔で作る、人物が話す広告が、ユーザーから「ブロックされた」と報告されているケースです。
クレジットも混乱のもとです。1日の付与分は午前0時に失効し、QualityはFastの5倍かかります(62件中8件:YouTube、r/VEO3)。ずれへの対策として、ユーザーはFlow内のGemini Omni Flashを使っており、キャラクターや商品を安定して保てるとされています(62件中6件:r/VEO3、r/VEO3)。
Veoで作った広告に、MetaやTikTokはラベルを付ける?
Google DeepMindによると、Veoの動画には見えない透かしのSynthIDが入っています。Geminiアプリのヘルプによると、Geminiアプリで作ったメディアには、Content Credentials(C2PA)のメタデータも付きます。FlowがC2PAを付けるかどうかは、GoogleのFlowのページに記載がありません。Flowのヘルプによると、SynthIDは常に埋め込まれ、目に見える透かしはユーザーが切り替えられ、一部の国では自動で付きます。
MetaとTikTokは、C2PAなどの業界シグナルに基づくラベル付けについて説明しています。ルールはMetaのAI開示とTikTokのAIラベルにあります。
Veoのプロンプトに関するよくある質問
Veoのクリップはどのくらいの長さにできる?
Flowでは、Veo 3.1のクリップは4秒、6秒、8秒です(Flowのモデルのヘルプ)。Gemini APIでは、Veo 3.1またはFastのクリップを7秒ずつ、最大20回延長でき、720pで約148秒になります。
Veoのプロンプトにセリフを入れられますか?
はい、入れられます。Googleのガイドでは、話し手、コロン、セリフの順に書く形式が示されています。例:「the man in the red hat says: Where is the rabbit?」
Veoで作れるアスペクト比は?
Veo 3.1は、16:9(デフォルト)と9:16に対応しています(Gemini API docs)。
出典
- Google Cloud documentation:Video generation prompt guide、プロンプトの要素(被写体、動き、シーンや背景、カメラアングルと動き、レンズ効果、ビジュアルスタイル、音声、映画用語)とネガティブプロンプト。最終更新:2026年10月1日。確認日:
- Google:Generative AI Prohibited Use Policy、生成コンテンツを人間だけが作ったと偽って欺く行為と、開示なしのなりすましを禁止。最終更新:2024年12月17日。確認日:
- Google AI for Developers:Generate videos with Veo 3.1 in Gemini API、アスペクト比は16:9と9:16、クリップの長さは4秒・6秒・8秒。確認日:
- Google Flow Help:Google Flow credits、モデル別の1回の生成あたりのクレジット数。サブスクの有無にかかわらず1日50クレジット。確認日:
- Google Flow Help:Learn about Google Flow models and supported features、Veo 3.1のクリップの長さと機能(モデル別)。確認日:
- Google:Google AI plans、Google AI Proの料金と、毎月のFlowクレジット1,000。確認日:
- Google AI for Developers:Gemini API pricing、Veo 3.1 Fastの1秒あたりの料金。確認日:
- Google AI for Developers:Gemini API deprecations、Veo 3とVeo 3 FastはGemini APIで2026年6月30日に終了。確認日:
- Google DeepMind:Veo、Veoで作成した動画にはSynthIDが付与される。確認日:
- Gemini Apps Help:Gemini Apps Help on AI-generated media、Gemini Appsで作成したメディアにはSynthIDとContent Credentials(C2PA)のメタデータが付与される。日付の記載なし。確認日:
- Google Flow Help:Google Flow help on watermarks、SynthIDは常に埋め込まれる。目に見えるウォーターマークはユーザーが切り替えられ、一部の国では自動で付く。確認日:
- r/VEO3などの公開レビュー:Google Veoのユーザー報告、公開情報62件を集約、2026年9月28日に確認。確認日: