AI UGC広告の作り方
AI UGC広告を作るには、まずブリーフを書き、有料広告での利用を認める規約のツールとプランを選びます。台本はツールの課金単位に合わせ、使ってよいプレゼンターを選びましょう。
続いて、リテイクの予算内で生成し、9:16(縦長のスマホ向けフォーマット)に編集して、ラベルを付けて配信します。
| ステップ | 決めること | 公式に記載された落とし穴 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 1. ブリーフ | 訴求する商品、ターゲット、裏付けられる主張、フック | 裏付けのない主張は、プレゼンターの主張になる | FTC、16 CFR 465.2 |
| 2. ツールとプラン | 有料広告での利用を認める規約のプラン | HeyGenとTopviewは、無料プランの出力を広告に使うことを禁止 | 各社の利用規約 |
| 3. 台本 | 課金単位に合わせた長さ | Creatifyは31秒の台本を45秒分として課金 | Creatifyヘルプセンター |
| 4. プレゼンター | ストックアクター、ライセンス契約したレプリカ、自分のデジタルツイン | Synthesiaは、書面による同意なしにストックアバターをSNS広告に使うことを禁止 | Synthesiaのポリシー |
| 5. 生成 | 予算で何テイク撮れるか | リテイクはすべて課金対象 | ユーザーの口コミ、Captionsヘルプセンター |
| 6. 編集 | 字幕、フック、セーフゾーン、9:16での書き出し | プラットフォームのテキスト表示が画面下部に重なる | プラットフォーム仕様 |
| 7. ラベル付けと配信 | AIラベルと、台本内の主張 | AI俳優が使用経験を語ると、FTCの偽の体験談規則に該当 | FTC、プラットフォームのルール |
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ステップ1:ブリーフとフックを書く
AI UGC広告のブリーフは、1画面に収まります。商品の訴求、買い手、商品が証拠付きで裏付けられる主張を1つ、そしてテストする冒頭の一文を3本以上書き出します。
最も重要なのは主張です。ブリーフに書いたことは、そのままプレゼンターが声に出して言います。その一文が実在の顧客に当てはまるかどうかが、ステップ7の分かれ目です。
フックは、最初に話す一文として、5秒以内で書きます。冒頭の一文だけを変えたフック案なら、全バージョンで本編を共通化でき、ステップ3でコストを抑えられます。
UGCプロンプトジェネレーターを使えば、商品とフックから、時間配分つきの台本と、AI動画ツールにそのまま貼り付けられるプロンプトを作れます。
ステップ2:有料広告での利用を認める規約のツールとプランを選ぶ
広告利用の規約が最も分かれるのは無料プランです。2社は書面で広告への利用を禁じ、Synthesiaはストックアバターを、どのプランでもSNS広告に使えないとしています。
- HeyGenのFreeプランの出力は「販売、サブライセンス、再配布、収益化、または商業活動・広告・クライアントワークに関連した利用をしてはならない」とされています(利用規約第4条、2026年7月23日)。
- Topviewの規約は、Freeユーザーによる「広告を含むあらゆる商業目的」でのサービス利用を禁じています(利用規約、2026年9月9日)。
- Synthesiaのポリシーは、ストックアバターを「promoted」「boosted」「paid」のSNS広告に「Synthesiaの書面による明示的な同意なく」使うことを、全プランで禁じています(Acceptable Use Policy、2024年2月23日)。
- Creatifyの規約には「Freeティアのユーザーの権利は限定される」とありますが、その中身は列挙されていません(利用規約第1条、2024年9月23日)。無料プランの広告利用の可否は不明です。
- JoggAIは、無料クレジットにも有料プランと同じ商用利用の許諾が規約で付いており、無料ユーザーへの広告禁止もありません。
権利・利用条件の比較表では、各プランの条項を引用しています。AI UGCツールまとめではツールを並べて比較でき、アプリのマーケター向けにはアプリ向けAI UGCツールがあります。
ステップ3:課金単位に合わせて台本を書く
AI UGCツールは長さに応じて課金され、端数の丸め方はツールごとに違います。課金単位に合わせた台本なら、同じ広告でもコストを抑えられます。
コピーして使える台本のレイアウトと、15秒・30秒・45秒に合わせた例は、広告向けUGC台本テンプレートにあります。
Creatifyはアバター動画を15秒あたり5クレジットで課金し、端数は切り上げです(ヘルプセンター、2026年8月19日)。
月額15ドルのStandardプラン(料金ページ、確認)では、クレジットを使い切った場合、30秒の広告は1本あたり2.73ドルです。
31秒の台本は3ブロック目に入り、15クレジット(Standardでクレジットを使い切った場合は4.09ドル)かかります。1秒削るだけで、コストは3分の1下がります。
Arcadsで話すアクターは、Arcads 1.0では最長2分の動画1本につき800クレジット、Audio-DrivenとOmniHuman 1.5では開始した1分ごとに800クレジットです(料金の解説記事、2026年10月31日閲覧)。31秒の広告は3モデルのいずれでも800クレジットなので、10本作ると、Starterの8,000クレジットをすべて使います。
Synthesiaは編集を新規素材の分だけ課金します:「We only count new video seconds」(料金ページのFAQ)。HeyGenはアバターモデルごとの1分あたりのクレジットレートを掲載していますが、端数処理のルールは公表していません(ヘルプセンター、2026年9月17日)。
AI UGCのコストガイドでは、これらの料金を広告1本あたりのコストに換算しています。AI広告コスト計算ツールでは、自社の本数で試算できます。
ステップ4:使ってよいプレゼンターを選ぶ
AI UGCツールのプレゼンターは3種類あり、それぞれ規約が異なります。ストックアクターはライブラリから選ぶもの、ライセンス契約したレプリカは実在のパフォーマーをコピーしたもの、デジタルツインは自分自身をコピーしたものです。
Synthesiaのヘルプセンターは、ストックアバターの用途を「個人的な意見、推奨、センシティブな主張を含まない」コンテンツに限っています(ヘルプ記事、2026年7月22日)。ストックアバターに自社商品をすすめさせる使い方は、この制限で認められません。
They Cannot Be Used to Represent Specific Individuals or Brands
Stock avatars are not intended to impersonate real people or act as spokespersons. This means they can’t: Endorse products or services; Deliver opinions or beliefs; Represent a particular organization or viewpoint.
This helps maintain transparency and avoids the risk of audiences misinterpreting who the avatar is meant to represent.
他人のツインには本人の書面による同意が必要で、ツールによっては後から本人が削除を求められます。AI UGC広告は合法?では、その撤回条項を引用しています。撮影された人間クリエイターの権利については、UGC広告で、支払い前に取り決めておく項目をまとめています。
ステップ5:生成し、リテイク分の予算を見込む
再生成はすべて新しい生成として課金されます。HeyGenのユーザーレビューで最も多く、Creatifyでは2番目に多く報告されているデメリットです。Captionsは、書き出したかどうかにかかわらず、生成のたびに課金されます。
- Creatify:再試行、失敗した生成、エージェントの実行までクレジットが消費されるため、料金表から想定するより早くクレジットが尽きます(情報源61件中15件:Trustpilot、Reddit)。Standardでは、修正1回につき15秒あたり3クレジットかかります(ヘルプセンター、2026年8月19日)。
- HeyGen:修正やリテイクのたびにクレジットがかかり、ツール側のミスの修正も例外ではありません(情報源39件中8件:App Store、Trustpilot)。
- Captions:ヘルプセンターによると、クレジットは「プロジェクトを書き出したか保存したかにかかわらず」消費されます(ヘルプセンター、2026年9月21日)。
最初の生成の前に、テイク数の予算を組んでおきましょう。3本に1本が2回目の生成を要するなら、使える広告1本あたりのコストは3分の1高くなります。商品カットには商品カット特有の失敗があり(AI UGCで商品を手に持たせる)、プロンプト型のツールは試行ごとに課金されます(AI UGCプロンプト)。
MakeUGCについては、MakeUGCの最新情報で、最初の広告作成を画面ごとに解説し、動画1本あたりのクレジット消費も紹介しています。
ステップ6:編集・字幕入れ・9:16での書き出し
ほとんどのAI UGCツールは、内蔵エディターから字幕入りの9:16動画を書き出せます。仕上げはどの動画編集ツールでもできます。SNS広告では、次の3点が重要です。
フックは、スクロールされる前の冒頭数秒に入れます。音を消しても伝わるよう、字幕は動画に焼き込みます。画面下部は各プラットフォームが独自のキャプションやボタンを重ねるため、テキストや顔を置かないようにします。セーフゾーンはTikTok広告の仕様で確認できます。
UGC広告向け動画編集ツールでは、字幕とカット編集に対応するエディターを、無料のものも含めて比較しています。アクターのセリフの合間に入れるカットアウェイ用には、AI B-roll生成ツールで、台本に合わせてB-rollを選んでくれるツールと、単発のカットを作るツールを分けて紹介しています。
ステップ7:ラベルを付けて配信する
台本はプレゼンターのものなので、顧客の体験を借りることはできません。FTCの偽の体験談に関する規則は、話し手が商品を使ったかどうかを偽る体験談を「事業者が書く、作成する、または販売する」ことを違反としています(16 CFR 465.2(a))。この規則の条文は、AI俳優が「1か月使っています」と話すケースにも及びます。
各社も規約で同じ行為を禁じています。HeyGenは、出力を「entirely human generated(完全に人間が生成した)」と見せることを禁止しています(利用規約第2条)。JoggAIも「ユーザー出力が完全に人間によって生成されたと表示すること」を禁じています(利用規約)。CaptionsのAcceptable Use Policyは、コンテンツが人間のみで作られたと主張することを禁じています。
次にプラットフォームのラベルです。TikTokは、AIGCラベルも注記もないAI生成広告を却下または制限します(TikTokの広告向けAI生成コンテンツラベル)。Metaは、自社のAIツールで作った広告にラベルを付けます。2026年6月1日更新の投稿では、サードパーティのAIツールで作られた広告の検出についても説明しています(Meta、MetaのAI開示ルール)。
クライアント向けに広告を作る代理店にも同じ義務があります。詳しくはAI UGC広告の販売をご覧ください。
AI UGC広告を無料で作る方法
無料プランで、無料の出力の商用利用が規約で認められ、無料プランの例外もないのは、JoggAIとWireflowの2つです。JoggAIのFreeカードには、約1分のアバター動画に相当する200クレジットが1回限り付与され、有効期間は31日間です(料金ページ)。FAQによると、Product Avatar、Product Ad Tools、Voice Cloneは有料プラン限定です。
Wireflowの無料プランは「Up to 60 starter credits」で、カードには「Video models are on paid plans」とあるため(料金ページ)、無料アカウントで生成できるのは画像のみです。規約には「Free tier credits refresh periodically」(無料ティアのクレジットは定期的に更新される)とありますが(利用規約第4条、2026年2月18日)、料金ページでは1回限りのクレジットとして扱われています。商用利用の条項は権利の比較表の該当行で引用しています。
無料プランでは本数が足りません。動画1分分では、フック数本分で終わり、リテイクの余裕はありません。無料のAI UGC生成ツールでは、すべての無料プランを広告利用の規約で比較しています。
何パターン作るか
勝ちパターンの広告は、多数のバージョンを互いにテストして見つけます。クリエイティブテストのフレームワークでは何本回すかを、クリエイティブテスト予算計算ツールではテストにかかる費用を試算できます。
出典
- Creatify:Credit Usage, Billing and Validity (Creatify help centre)、2026年8月19日更新。アバター動画は15秒あたり5クレジット、端数は切り上げ。修正は15秒あたり3クレジット。Agentのクレジットは
事前に確定できない
。確認日: - Arcads:How does Arcads pricing work? (Arcads help centre)(2026年10月31日閲覧。Arcads 1.0は最長2分の動画1本につき800クレジット、Audio-DrivenとOmniHuman 1.5は開始した1分ごとに800クレジット)。確認日:
- Synthesia:Synthesia pricing page, FAQ、編集は新規素材の分のみ課金(We only count new video seconds)。確認日:
- HeyGen:How to use credits on HeyGen (HeyGen help centre)、2026年9月17日更新。アバターモデルごとの1分あたりのクレジットレート。端数処理のルールの記載なし。確認日:
- Mirage (Captions):AI usage (Captions help centre)、2026年9月21日修正。クレジットは、プロジェクトを書き出したか保存したかにかかわらず消費。確認日:
- HeyGen:HeyGen terms、最終更新2026年7月23日。第4条 Freeプランの出力、第2条 出力を人間作成と見せる行為。確認日:
- Topview:Topview terms、2026年9月9日。Prohibited Uses、Free Users、広告。確認日:
- Creatify:Creatify terms、2024年9月23日発効。第1条 Freeティアの権利。確認日:
- Synthesia:Synthesia Acceptable Use Policy、最終更新2024年2月23日。SNS広告でのストックアバター。確認日:
- Synthesia:Why can’t I use stock avatars for my content? (Synthesia help centre)、2026年7月22日更新。ストックアバターは商品の推奨に使用不可。確認日:
- JOGG PTE. LTD.:JoggAI terms of use、日付なし。出力の商用利用。出力を完全に人間が生成したと表示することの禁止。確認日:
- JoggAI:JoggAI pricing page、Freeカードは200クレジット(1回限り、有効期間31日)。有料プランが必要な機能に関するFAQ。確認日:
- Mirage:Mirage Acceptable Use Policy、2025年9月4日発効。コンテンツが人間のみで作られたとする主張。確認日:
- Wireflow:Wireflow pricing page, FAQ、
Up to 60 starter credits
とVideo models are on paid plans
。確認日: - Wireflow:Wireflow terms of service、最終更新2026年2月18日。第4条、
Free tier credits refresh periodically
。確認日: - Meta:Expanding GenAI Transparency for Meta’s Ads Products、2025年2月3日公開、2026年6月1日更新。サードパーティのAIツールで作られた広告の検出。確認日:
- eCFR、米国政府印刷局:16 CFR 465.2, Fake or false consumer reviews, consumer testimonials, or celebrity testimonials、(a)(2)項、商品を使っていない証言者。確認日
このページの変更履歴
- Wireflowの料金ページが2026年10月19日に変更されました。Freeプランは1回限りのスタータークレジットを最大60付与し、動画モデルは有料プラン限定のままです(従来は、生成には有料プランが必要というFAQの記載)。該当の段落と出典の注記を以下に掲載します。
- 2026年10月16日の価格改定(Creatifyの新プラン構成)に合わせて更新。本ページの数値も改定後のものです。
- ページを執筆しました。無料の項は「無料のAI UGC生成ツール」に沿っています。JoggAIとWireflowは、無料の出力の商用利用を規約で認めています。