UGC動画の例
UGC動画とは、お客さん自身がスマホで撮ったように見せる広告です。体験談からデュエットまで、8つのフォーマットでほとんどをカバーでき、下の表に各フォーマットの冒頭をまとめています。
以下では、フォーマットごとに、内容・最初の3秒・ショットの順序・AI俳優で作れるかどうかを紹介します。
| フォーマット | 最初の3秒 | 向いている商品 |
|---|---|---|
| 体験談 | 顔と結果を一言で | 話してくれる実際の顧客がいる |
| 開封(アンボクシング) | 未開封の箱を手に持つ | 見せる価値のあるパッケージがある |
| 課題と解決 | 課題の映像 | 目に見える不満を1つ解消する |
| Get ready with me | すっぴんや散らかった部屋で、ルーティンの途中から始まる | 毎日のルーティンに組み込まれている |
| ビフォーアフター | 「ビフォー」を1拍置いて見せる | カメラで見て分かる変化をもたらす |
| 使い方解説 | 完成形を見せてから「やり方はこちら」 | 使いこなすのに1〜2ステップ必要 |
| 知っておきたかったこと | 数字つきの予告 | 慣れが必要、または誤解がつきまとう |
| リアクション/デュエット | 他人の動画やコメント | コメントでよく質問される |
3列すべてを見るには横にスクロール
UGCらしく見える動画の条件とは?
UGCらしさは、誰が映っているかよりも、どう撮るかで決まります。5つの習慣でほぼ決まり、ブランドでもすべて真似できます。
フレームは縦長(9:16)で、スマホを腕の長さで持つか、棚に立てかけて撮影します。照明は部屋にあるものをそのまま使います。窓の光や、洗面所の電球などです。
話し手は最初の1秒以内に話し始め、レンズの外ではなくレンズを見ます。Motionの広告運用者が、2026年6月時点で実際のクライアントの広告アカウントで成果を上げているオープニングを解説しており、最初に挙げているのが、トーキングヘッドの「Yapper」フックです。
音を出さずに見る人のために、画面に文字を出します。編集はテンポよく、洗練された広告ならディゾルブを使う場面でジャンプカットを使います。
スマホの映像は撮り直しの費用が小さいため、同じ本編に5種類のフックを付けて試し、視聴者が離れないものを残せます。
体験談:お客さんが変化を語る
体験談とは、1人の人が、商品で何が変わったかをカメラに向かって話す形式です。ブランドではなく自分と同じ立場の人から聞くので、説得力があります。
最初の3秒で、顔と結果を一緒に見せます。「3週間使って、かかとのひび割れが止まりました。」挨拶も名乗りもありません。
ショットはこの順序で進みます。まず結果の一言、次に解決した課題と手に持った商品。続いて具体的なディテールを1つ(香り、質感、数字など)入れ、最後に購入先を伝えます。UGCクリエイターのModern Millieが、9:45から始まる体験談の例を紹介しています。
AI俳優が「1か月使っています」と言えば、実際にはなかった使用体験を語ることになります。FTCのフェイク体験談に関する規則(465.2(a))は、話し手が実在するか、商品を使ったかを誤認させる体験談を事業者が作ることを禁じています。このフォーマットは、本物のお客さんを撮影してください。
AI俳優は、同じポイントをプレゼンターの語り口(「レビューで変わったと言われているのはこちらです」)で読み上げることができます。UGCスクリプトテンプレートで1行ずつ確認できます。
開封:商品との初対面
開封動画は、商品がパッケージから出てくる様子と、クリエイターの最初の反応を見せます。中身が気になって、視聴者は見続けます。
冒頭の3秒は、クリエイターが未開封の箱を手に持つ場面と、「みんなから聞かれたので、これです。」のような一言です。開封の瞬間やふたを開ける場面は、最初の2秒以内に入れます。
冒頭のあとはお披露目です。1点ずつカメラに向けて持ち上げ、ディテールを1つアップで見せ、クリエイターが1度使い、最後にオファーを出します。Modern Millieの開封の例(2025年6月公開)は、4:00から始まります。
AIにとって難しいのは、本物らしいリアクションです。MakeUGCはトーキングアクターのページで、フォーマットの1つに「Unboxing」を挙げ、商品を手に持つ動画のページでは、パックを「カメラの前で開けて味見する」様子を紹介しています。スクリプトは商品の特徴と機能にとどめ、テンプレートのフックと商品の場面から書いてください。
課題と解決:悩みを見せて、解決する
このフォーマットは、視聴者が心当たりのある課題から始まり、商品がそれを解決して終わります。
最初の3秒で、課題が起きている場面を見せます。薄くなっていくコーヒー、肩が引っ張られるリード、バッテリー残量が最後の1目盛りのスマホなどです。画面の文字は8語以内で課題を言い表します。
構成は、課題を見せる、課題を言葉にする、商品を紹介する、商品が解決する様子をカメラの前で見せる、CTAの順です。Modern Millieが8:04から始まる課題と解決の例を解説しています。
AI俳優にとって最も作りやすいフォーマットです。俳優は課題を述べて解決策を紹介するだけで、主張すべき個人的な経験がないためです。MakeUGCは「Problem → solution」をフォーマットとして挙げ、商品写真1枚から、その商品を持つアクターを作ります。スクリプトテンプレートの6つのビートは、これにそのまま1対1で対応します。
Get ready with me:ルーティンの中に商品を入れる
「Get ready with me」(GRWM)動画は、朝の支度、夜のお出かけ、通勤などを追い、商品はその中の1ステップとして登場します。視聴者はルーティンを見に来ていて、商品はその流れで目に入ります。
最初の3秒では、すでにルーティンの途中、あるステップの最中の場面を見せ、「結婚式に行く支度、一緒にしよう」のような一言を添えます。
ショットはステップごとに進み、商品は2〜3番目のステップで登場します。使用中のアップ、仕上がり、商品の入手先と続きます。Motionのフック動画では、GRWMの定番の始め方である12:54の早着替えトランジションが見られます。
実際の部屋と実際のルーティンを追う形式なので、固定フレームのAI俳優では見せられません。MakeUGCのフォーマット一覧にもGRWMはありません。人間のクリエイターが最も向いています。AI俳優には、クリエイターの映像に差し込む短い商品紹介を任せることができ、テンプレートの商品の場面に沿って書きます。
ビフォーアフター:カメラに映る変化
ビフォーアフターは、シミのついたシャツときれいなシャツ、ひび割れたかかとと治ったかかとのように、2つの状態を並べて見せます。主張は映像が語ります。
最初の3秒は、「ビフォー」を認識できる長さだけ見せ、「Day 1」のような文字を添えます。「アフター」への切り替えはあとに置くことで、視聴者が見続けます。
構成は、ビフォーを見せる、商品を使う、待つ(タイマーや「2週間後」)、アフター、そして2つを並べて比較する、の順です。Modern Millieのビフォーアフターの例は16:22から始まります。
「アフター」は、実際の結果を撮った本物の映像でなければなりません。生成した結果は、商品が起こしていない変化を見せることになります。AIを使うのは映像まわりのプレゼンターだけにし、結果そのものには使わないでください。テンプレートの証拠の場面では、何が証拠として成り立つかを説明しています。
使い方解説:1分以内で使い方を見せる
使い方解説の動画は、商品の使い方を1つ教えます。視聴者に「自分にもできそう」と思わせることで売ります。
最初の3秒で完成した結果を見せ、「やり方はこちら」と続けます。結末から始めるので、手順を見る理由ができます。
ショットは、結果、ステップ1、ステップ2(多くても3)、よくある間違い、もう一度結果、CTAの順です。Modern Millieの使い方の例は17:30から始まります。
話す部分はAI俳優に任せられ、小物は商品を手に持つショットでカバーできます。MakeUGCの商品を手に持つ動画のページでは、「イヤホンや充電器などの小型デバイスを、ディテールが見えるよう回して見せる」様子が紹介されています。
画面上の操作や手作業のステップは、自社で撮影した映像が必要で、AI俳優は導入役にします。テンプレートのタイミング表に、15秒・30秒・45秒の動画に収まる語数が載っています。
知っておきたかったこと:経験者だけが知るリスト
商品やカテゴリーについて、短い番号つきのコツを経験談として紹介する形式です。「スタンディングデスクを買う前に知っておきたかったこと3つ。」
最初の3秒で数字とテーマを伝えます。数字は終わりを約束するので、視聴者は最後のポイントまで見続けます。
構成は、予告、コツ1、コツ2、コツ3(そのうち1つの答えが商品になる)、締めの一言です。
一人称の経験談という枠組みなので、最初のフォーマットと同じ体験談の問題が生じます。AI俳優なら、自社のレビューをもとに「購入者が知っておきたかった3つのこと」として紹介できます。フックは、テンプレートの20種類のフックから選んで書きます。このフォーマットには「数字」タイプが合います。
リアクション/デュエット:他の人に返信する
リアクション動画は、他の動画やコメントに答える形式です。TikTokでは、デュエットが自分の動画を元動画の横に並べて再生し、ステッチは元動画の一部を再生してから自分の動画につなぎます。視聴者はすでに質問を知っているので、答えに注目が集まります。
最初の3秒で、返信するコメントや動画を見せます。「『カールヘアでも使える?』と聞いてくれた方への返信です。」
構成は、画面に質問を出す、商品を使って答えを見せる、質問者が見落としていた点を1つ補う、さらに質問を促す、の順です。
質問は、自社のコメント欄に実際に寄せられたものでなければなりません。実際のコメントと、それに答えるAIプレゼンターを組み合わせ、テンプレートの「リアクションまたはステッチ」のフックでスクリプトを作ります。
本物のUGC事例をさらに探せる場所
無料のライブラリが2つあり、フォーマット別に配信中の広告を確認できます。Meta広告ライブラリでは、FacebookとInstagramで配信中のすべての広告を、広告主名またはキーワードで検索できます。Meta広告ライブラリの使い方で、フィルターの使い方を解説しています。
TikTokのTop Adsでは、地域、目的、広告の言語、フォーマットで絞り込み、リーチまたはCTR(クリック率)で並べ替えられます。
競合の名前で検索し、見つかった広告を上の8つのフォーマットに分類してみてください。Meta広告には、それぞれ配信開始日が表示されます。競合が何か月も配信し続けている広告は、費用をかけ続けている広告ということなので、そのフォーマットは試す価値があります。
AI制作のクリエイターについては、最も有名なAIインフルエンサーを、InstagramとTikTokのアカウントと制作者とともにまとめています。
AI俳優でこれらのフォーマットを作る
最初から最後までAI俳優で作れるフォーマットは、課題と解決の1つです。スクリプトから個人的な使用経験の主張を外すか、自社の映像を足せば、さらに3つが作れます。開封、使い方解説、そしてプレゼンターの語り口にした「知っておきたかったこと」です。
残りの4つは、本物の人物、本物の結果、本物のコメントがフレームに必要です。
プレゼンターが自社のAIインフルエンサーなら、AIインフルエンサーのジャンルアイデアで、ジャンルごとの投稿内容を提案しています。
MakeUGCは、こうした台本付きの形式に向いたツールです。トーキングアクターのページには、「50+の言語」に対応する「1,000+のリアルなAIアクター」と記載されています。全アクターを使えるのはProプランで、月額59ドルのStarterプランには、そのうち300人以上が含まれます(料金の確認日:)。「商品写真を1枚」アップロードすると、アクターがそれをカメラの前で持ちます。
ユーザーからは、人間のクリエイターに依頼するよりはるかに速く、安いという声があります(29件の情報源のうち3件:How to Easy、ClickHive、Product Hunt)。
最も多い不満は課金です。解約後も請求が続くという声があります(29件の情報源のうち17件:Trustpilot、Trustpilot)。リップシンクと手は、クリップを使う前に確認が必要です(29件の情報源のうち5件:ClickHive、How to Easy)。MakeUGCのツール紹介に、利用規約とその他のユーザーの声をまとめています。MakeUGCの料金で全プランを確認でき、MakeUGCのまとめに関連ガイドを集めています。
スクリプトからプレゼンターを生成できるツールは、ほかにもあります。広告向けAI俳優ツールおすすめで横並びに比較しており、Higgsfield vs MakeUGCでは2つのツールを直接比べています。フォーマットそのものについては、UGCコンテンツとはで、種類ごとの配信先と必要な権利を解説しています。
出典
- MakeUGC:Talking actor feature、日付なしの機能ページ。
1,000+ realistic AI actors
、6つのフォーマット名(Testimonial、Unboxing、Problem → solution、Podcast clip、Founder story、Hook tests)、50+ Languages
。確認日: - MakeUGC:Product in hand feature、日付なしの機能ページ。3つのステップ、
one clear product photo
、フード・ドリンクとテックのデモの記載。確認日: - TikTok Creative Center:Top Ads: high-performing auction ads、地域・目的・広告言語・広告フォーマットで絞り込み、リーチとCTRで並べ替え。確認日:
- Meta:Meta Ad Library、広告主名またはキーワードで検索できる、FacebookとInstagramの配信中広告の公開検索。確認日:
- eCFR, US Government Publishing Office:16 CFR 465.2, Fake or false consumer reviews, consumer testimonials, or celebrity testimonials、(a)項、(1)と(2)を含む。確認日: