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Google、初のAIチップ搭載衛星を軌道に投入
試作機「Project Suncatcher」はTPUを4基搭載し、AIチップが宇宙でどう動くかを調べます。Google自身の試算では、軌道上のデータセンターには約1,800回のStarship打ち上げが必要です。
GoogleのProject Suncatcher初号機の衛星が、2026年10月1日(木)にSpaceXの相乗り打ち上げTransporter-18で軌道に到達しました。Googleによると、衛星とは通信が取れており、想定どおり動作しているとのことです。Planetと共同開発した衛星にはGoogleのTPUチップを搭載し、AI向けハードウェアが打ち上げ、放射線、寒暖の激しい変化にどこまで耐えられるかを調べます。
冷蔵庫ほどの大きさの衛星にはTPUを4基搭載。熱を管理するため、GoogleのGemmaモデルを15分ずつ断続的に動かします(NPR報道)。2027年にはさらに2基の衛星を打ち上げ、衛星間のレーザー通信を試す予定です。
このプロジェクトの狙いは太陽光です。2025年の研究論文で、Googleは適切な軌道上なら太陽光パネルの発電量が地上の最大8倍になるとしています。課題は打ち上げです。軌道上データセンターが成り立つには、Googleの試算で10年間にStarshipが約1,800回、年間およそ180回の打ち上げが必要だと、TechCrunchは報じています。Starshipの年間打ち上げ回数は、これまで5回を超えたことがありません。
AIサービスを買う側にとって大事なのは、このプロジェクトの背景にある電力のひっ迫です。AI開発各社が電力を求めて軌道上にまで目を向けていることは、計算コストが電気代とどれだけ密接に連動しているかを物語っています。