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静止画広告とダイナミック広告の違い

執筆:Alexandre S. 公開日: 最終確認日:

静止画広告は、コピーを添えた固定の画像1枚で構成する広告です。ダイナミック広告は、広告主が用意した素材や商品フィードをもとに、閲覧するユーザーや配置ごとに表示内容が変わります。Metaで「ダイナミック」と呼ばれるものは3種類あり、フィードを使うのはそのうち1つだけです(Metaヘルプセンター)。

この検索キーワードで上位に表示されるページは、ダイナミック広告を「商品カタログから配信されるディスプレイ広告」と定義しています。AdRollやSmartyAdsの解説がそうです。この定義が当てはまるのはMetaのカタログ広告だけで、クリエイティブをテストするときにMeta広告主が最もよく使う残り2つの選択肢は含まれていません。

Metaにおける静止画広告とダイナミック広告(出典:Metaヘルプセンターと開発者向けドキュメント、2026年10月2日確認)
フォーマット ユーザーごとに変わる内容 用意するもの Metaでの提供範囲
静止画広告 単一画像 変化なし(Advantage+クリエイティブの拡張機能をオンにした場合を除く) 画像1点、メインテキスト、見出し 標準の単一画像フォーマット
Advantage+カタログ広告 商品カタログ型 表示される商品(フィードから自動入力) 商品カタログと広告テンプレート 売上などのカタログキャンペーン
ダイナミッククリエイティブ機能 広告セットの設定 画像・動画・テキストの組み合わせ 最大10点のクリエイティブ素材とテキストの選択肢 2024年6月以降、新規の売上・アプリプロモーション広告セットでは「利用できない場合があります」
フレキシブル広告フォーマット 広告の設定 どの素材をどの形式で表示するか 画像・動画のグループとテキストの選択肢 ダイナミッククリエイティブの代わりとして、Metaの広告ボリュームのページが案内

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静止画広告とは?

静止画広告は1枚の静止画で構成し、メインテキスト、見出し、ボタンはプラットフォームがその周囲に配置します。

典型例は、無地の背景に置いた商品写真、上部いっぱいに入れたオファーの大きな文字、下に配置した「今すぐ購入」ボタンという構成です。1つのオファー、新しいメッセージ、価格訴求には静止画が使われます。広告全体を一目で把握してもらえるためです。

Metaには注意点が1つあります。静止画広告は、アップロード後に静止画ではなくなることがあります。MetaのAdvantage+クリエイティブのページ(2026年9月21日のWayback Machine保存版)には、「対象の画像」を「短く魅力的な動画」に変える「アニメーションを追加」と、「静止画の単一画像広告」を生成ピクセルで拡張する「ビジュアルの調整」が載っています。ページには「一部の拡張機能はデフォルトでオンになっている場合があります」とも書かれています。Meta Advantage+クリエイティブでは、すべての拡張機能とそのオン・オフの設定を一覧にしています。

Metaの「ダイナミック」とは:カタログ広告・ダイナミッククリエイティブ・フレキシブル広告

Metaのダイナミック広告は、「ダイナミック」という言葉を共有する3つの別々のフォーマットです。それぞれ広告主が用意するものが異なります。

Advantage+カタログ広告

カタログ広告は、商品フィードから1件ずつ広告を組み立てます。Metaの開発者向けガイドによると、データフィードの商品情報を広告テンプレートに流し込む仕組みで、1回の設定ですべての商品の広告ができます。MetaのAdvantage+クリエイティブのページには、カタログ広告だけで使える拡張機能として、カタログの「価格や割引」を表示するダイナミックオーバーレイと、「商品画像のさまざまなバージョン」を作る背景生成も載っています。

カタログを用意して正確に保つのは広告主の役目で、ディスプレイ広告の定義が指しているのはこのフォーマットです。

ダイナミッククリエイティブ機能

ダイナミッククリエイティブ機能は、複数の画像・動画・テキストを渡すと、Metaが1つの広告の中で組み合わせてくれる機能です。Metaの広告ボリュームのページでは「複数のクリエイティブ案をテストする場合」に推奨されており、1つの広告に入れられる素材は「最大10点」とされています。配信では「特定のユーザーに最適なクリエイティブ」を探します。

同じページによると、2024年6月以降、新規の売上またはアプリプロモーションの広告セットではダイナミッククリエイティブが利用できない場合があり、代わりにフレキシブル広告フォーマットが案内されています。

フレキシブル広告フォーマット

Metaの広告ボリュームのページは、新規の売上・アプリプロモーション広告セットにはフレキシブル広告フォーマットを案内しています。ダイナミッククリエイティブが使えない場合に、複数のバリエーションを配信する方法という位置づけです。

Jon Loomerのフォーマット解説によると、ダイナミッククリエイティブが広告セット単位の設定なのに対し、フレキシブル広告は広告単位で選びます。最大10点のクリエイティブをまとめられ、1つの広告セットに複数のフレキシブル広告を置けますが、商品カタログには対応していないとのことです。

つまり、新規の売上広告セットで「ダイナミッククリエイティブ」と言っている場合、実際にはフレキシブル広告を指していることが少なくありません。

Metaのダイナミッククリエイティブテストでわかること・わからないこと

ダイナミッククリエイティブのテストでわかるのは、Metaがどの素材を多く配信したかです。比較条件が統制されていないため、どの素材がCPAを下げたのかまではわかりません。

ダイナミッククリエイティブ機能もフレキシブル広告も、ユーザーごとに組み合わせを選びます。どちらのフォーマットについても、Metaのページには素材ごとの消化額が均等になる保証も、信頼水準の記載もありません。インプレッションが最も多い素材は、配信側が優先した素材にすぎません。

原因を知りたいなら、MetaのA/Bテストを使います。A/Bテストのページによると、オーディエンスを分けて同じ人が両方のバージョンを見ないようにし、「両バージョンに同じ予算」を割り当てます。勝者は「一定の信頼度(%)とともに」報告されます(Metaの勝者判定のページ)。

どの素材を配信するかが論点になったら組み合わせ型のフォーマットを、なぜ勝つのかが論点のうちはA/Bテストを使います。クリエイティブテストのフレームワークでは、テストの進め方と予算の計算方法をまとめています。クリエイティブテストのテンプレートを使うと、1回のテストを必要な予算の計算付きで1行にまとめられます。配信中のクリエイティブを分析するツールはAIクリエイティブテストツールで紹介しています。

静止画広告が向くケース、ダイナミック広告が向くケース

フォーマットは役割で選びます。Metaのページには、各フォーマットの成果を比べたものはありません。

目的別のフォーマット(各フォーマットのMetaでの機能から整理)
用途 向いているフォーマット 理由
単一のオファー、新しいメッセージ 静止画広告 一目でメッセージ全体が伝わり、ユーザーごとに内容が変わらない
商品数が多い Advantage+カタログ広告 1つのテンプレートでフィード内の全商品をカバー
どの変更が効いたかを知りたい A/Bテストでの静止画・動画のバリエーション MetaのA/Bテストはオーディエンスを分割し、信頼度(%)を報告
複数の素材から最適なものを配信 フレキシブル広告フォーマット 配信側がユーザーごとに素材を選択(ダイナミッククリエイティブは提供されている場合)
1つの素材を複数の配置で使う 配置に合わせて調整した静止画 ビジュアルの調整をオンにすると、1枚の画像を別の比率に拡張

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静止画なら2点の違いを1要素だけに絞れるので、テストの1行に向いています。ダイナミック形式は、仕組み上、複数の要素を混ぜ合わせます。

AIで静止画広告を作るコスト

AI画像生成ツールなら、定価ベースでプランのクレジットを数セント使うだけで静止画を1枚作れます。静止画広告まとめでは、各ツールの公式プランから1枚あたりのコストを計算しています。

2026年9月23日までのAIクリエイティブに関するReddit投稿1,873件のうち、22件が静止画広告に関するものです。

r/PPCのスレッド(2026年7月22日)では、静止画クリエイティブ1点あたりの費用が話題になっています。投稿者は、Metaに月4,000ドルほど使っているひとり起業家で、2025年初めの時点でフリーランスの静止画は1点45〜60ドルだったと書いています。

クリエイターがNano Banana Proで商品写真をFacebookの静止画広告にし、テキストの重ね入れや比較レイアウトを追加 動画:How to Create Facebook Ad Images with AI Using Nano Banana Pro in 2026、YouTubeのJustin Lalonde、公開。

Metaは広告マネージャ内でも、Advantage+クリエイティブの画像生成機能で静止画を作れます。利用規約では、その生成物はMetaのプラットフォーム内での利用に限られており、Meta Advantage+クリエイティブでその条文を引用しています。

プロンプトから静止画を生成する前に、広告向けAI画像生成ツールおすすめで、各社のAPI定価での1枚あたりのコストを確認できます。

出典

  1. Metaビジネスヘルプセンター:About managing ad volume(複数のクリエイティブ案のテストにはダイナミッククリエイティブを推奨、1つの広告に最大10点の素材、2024年6月以降は新規の売上・アプリプロモーション広告セットでダイナミッククリエイティブが利用できない場合があり、代わりにフレキシブル広告フォーマットを案内。ページに日付の記載なし)。確認日:
  2. Metaビジネスヘルプセンター:About Advantage+ creative(facebook.comは自動読み取りに空のページを返すため、2026年9月21日のWayback Machine保存版から確認。Advantage+カタログ広告向けのダイナミックオーバーレイと背景生成、単一画像広告向けのビジュアルの調整とアニメーションの追加)。確認日:
  3. Metaビジネスヘルプセンター:About A/B testing(同じ人が両方のバージョンを見ないようオーディエンスを分割し、両バージョンに同じ予算を割り当て。ページに日付の記載なし)。確認日:
  4. Metaビジネスヘルプセンター:How winning campaigns are determined in A/B tests without a holdout(結果あたりのコストで勝者を判定し、信頼度(%)を表示。ページに日付の記載なし)。確認日:
  5. Meta for Developers:Instagram Advantage+ catalog ads(カタログ広告は、データフィードの商品情報を広告テンプレートに流し込む)。確認日:
  6. Jon Loomer Digital:Flexible Ad Format: Why I Use It and How You Can Too(フレキシブル広告フォーマットに関する第三者の解説:広告ごとに選択、最大10点のクリエイティブをグループ化、1つの広告セットに複数のフレキシブル広告、商品カタログは非対応)。確認日:
  7. Reddit、r/PPC:whats everyone actually paying per static creative in 2026(ひとり起業家によるフリーランス静止画の料金事情。2026年7月22日投稿)。確認日:
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Alexandre S.

Alexandre S.は、複数のチャネルにまたがるデジタルマーケティングで10年の経験があるクリエイティブ広告ストラテジスト兼コピーライターです。