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Googleの宇宙AI衛星、軌道上から初の回答を送信

宇宙にあるGoogle TPU上で動くGemma 4モデルが、俳句を生成しました。軌道上でAIの計算処理を動かすGoogleの研究における、初期のマイルストーンです。

執筆:Alexandre S. 02:30 UTC

宇宙でAIの計算処理を動かす研究プロジェクト、Project Suncatcherの試作衛星が、初めてプロンプトに応答したとGoogleが発表しました。2026年10月30日のブログ記事によると、エンジニアが衛星に搭載されたGoogleのAIチップTPU上のオープンモデルGemma 4にリクエストを送信し、衛星がノルウェーのスバールバル諸島上空を通過する際に俳句が返ってきました。Googleは、自社データセンターで使われるタイプのTPUが宇宙でAIのプロンプトに答えたのは初めてだとしています。

レトロフューチャー調のイラスト:星空の下、グリッド状の地平線に縞模様の夕日が沈み、地平線上に人工衛星が立っています。
adtestbenchが「Google receives response from Project Suncatcher prototype satellite in space」()をもとに作図

The Vergeの報道によると、チップが熱や放射線にどう耐えるかを試験で確かめたうえで、2027年には連結した2基の衛星を打ち上げる計画です。Googleによると、10月1日の打ち上げ後、チームは衛星のホストコンピューターとTPUトレイを起動し、初期の機械学習ジョブを実行しています。

採算が合うのは、まだ先の話です。Google自身の試算では、打ち上げコストが1kgあたり約200ドルまで下がれば(2035年ごろの見込み)、軌道上で計算する場合の打ち上げコストが地上のデータセンターの電気代と同程度になりうるといいます(The Registerの指摘)。The Registerの推計では、現在の市販の打ち上げ価格は1kgあたり約7,000ドルです。

Googleの有料AIは、いまも地上で動いています。10月31日の確認では、Gemini APIでVeo 3.1 Fastが720p動画1秒あたり0.10ドル、Veo 3.1 Liteが0.05ドルです。

Googleは宇宙での計算のコスト均衡を2035年ごろと見込み、次の一手は2027年の連結2基の衛星です。当サイトの料金表に載るVeoの価格は、この先も数年は地上のデータセンターで決まります。