AIニュース · WPP · 2026年Q3
WPP、純売上高は2%減もAIツールへの顧客需要は強いと説明
広告グループのプロダクション部門は成長した一方、失った顧客の影響が引き続き売上を押し下げました。2027年中に再び成長に転じる見通しです。
大手広告グループのWPPは2026年10月29日、第3四半期の売上高からパススルーコストを除いた収益(純売上高に当たる指標)が、既存事業ベースで2.1%減の2.41billionポンドになったと発表しました。取引状況報告では通期の見通しを据え置き、2027年中に再び成長に転じる見込みとしています。
CEOのCindy Rose氏は、WPPの4部門すべてがWPP Open経由で販売するAI支援サービスへの需要は「引き続き堅調」だと述べました。WPP Openは、AIエージェントでマーケティングの計画と運用を行う自社開発のソフトウェアです。部門別では、プロダクションが2.5%増、メディアが0.3%の微増となった一方、クリエイティブ系のエージェンシーは縮小しました。
アナリスト向け説明会で、CFOのJoanne Wilson氏は、今年より前に離れた顧客の影響が、2026年の成長率を約6ポイント押し下げたと説明しました。新規案件の獲得では埋められない差です(PPC Landの報道)。PPC Landによる説明会の内容には、WPPがAIの業務に対して顧客にどう課金しているかの詳細は含まれていません。
プロダクション部門の数字の横に、動画制作の低い定価が並びます。10月31日の確認では、GoogleのAPIでVeo 3.1 Standardは1秒あたり0.40ドルで、8秒のクリップは3.20ドル。Veo 3.1 Fastは720pで1秒あたり0.10ドルです。
WPP Productionは、8秒のVeo 3.1クリップの定価が3.20ドルだった四半期に2.5%成長しました。PPC Landによる説明会の内容にはWPPのAI関連の課金方法への言及がなく、開示された情報からは、モデルが数ドルで作れる映像の対価が制作費のどれだけを占めているのかは読み取れません。