RunpodでAI画像・動画を生成
Runpodは、グラフィックカードを秒単位で貸し出すサービスです。グラフィックカード(GPU)は、AI画像や動画の計算を担うチップのことです。GPUを積んだレンタルコンピューター(ポッド)を起動し、FLUX、Wan 2.2、LTX-2などのオープンモデルを動かして、作業が終わったら止めます。
料金は、プリペイド残高から稼働した秒数分だけ引かれます。月額プランはなく、モデルは自分で用意します。
Runpodとは?仕組みは?
RunpodはGPUクラウド、つまりグラフィックカードを貸し出す会社です。カードを選ぶと、Runpodが自分のソフトウェアを載せたポッドを起動するので、そのソフトをブラウザで開いて使います。
カードのメモリ(VRAM)で、動かせるモデルが決まります。RTX 4090は24 GB、RTX 5090は32 GBです。起動する前に、各カードの1時間あたりの料金が表示されます。
最初のポッドを起動する前に:オンデマンドのポッドは、残高が選んだカードの1時間分以上ある場合にだけ起動できます(ポッド料金のドキュメント)。
Runpodが向いている人、向いていない人
広告用の画像や動画を大量に作りたく、ダウンロードして手元に残せるオープンモデルを使いたい人に向いています。多くの場合はComfyUI経由で動かします。作業の各ステップをキャンバス上の箱として置き、線でつないでいく無料アプリです。
広告エディター、テンプレート、AI俳優、クローズドモデルを求める人にはあまり向きません。VeoやKlingのようなクローズドモデルは、開発元の自社アプリとAPIでしか提供されないため、レンタルしたGPUでは動かせません。Higgsfieldのようなクレジット制のアプリなら、これらのモデルを月額19ドルからのプランで利用でき、セットアップも不要です。
自社のRunpodアカウントでの画像1枚あたりのコスト
自社のRunpodアカウントで2026年10月17日、Secure CloudのRTX 4090を使い、商品画像12枚を342秒で生成しました。モデルはFLUX 3 Klein fast(FLUX画像モデルの高速版)で、1枚あたり約28.5秒でした。
4090の時間単価0.89ドルで計算すると、画像1枚あたりのコストは約0.007ドルです。2026年10月16日に実行した、フルモデルでの低速な50ステップの生成は、約4分かかり、1枚あたり0.06ドルでした。
動画も同じ方法で計算します。1時間あたりの料金を、カードが1時間に生成できるクリップ数で割ります。AIクリップの場合はRunpod上のWan 2.2で順を追って解説しています。
ポッドは作業のたびに起動し、終わったら停止しています。2026年10月16日〜21日の短いセッション28回で、費用は合計9.26ドルでした。継続的にかかるのはモデルの保存用ストレージで、すべてのポッドが停止中も課金されます(10月24日までで2.21ドル)。
Runpodで設定する4つのこと
- テンプレート(ポッド起動時に読み込まれる、設定済みのソフトウェア)を選びます。「comfyui」で検索すると公式のComfyUIテンプレートが最初に表示され、Wan 2.2やFLUX向けのコミュニティテンプレートが並びます。
- GPUは、1回の生成あたりのコストで選びます。1時間あたりの料金だけを見ると判断を誤ります。その料金を、カードが1時間に生成できる画像やクリップの数で割ってください。6〜17 GBの画像モデルは、5090の32 GBに収まります。約40 GBの動画モデルは収まりきらず処理が遅くなるため、96 GBのカードのほうが1クリップあたりのコストが安くなることもあります。
- ポッドより長く残るストレージを追加します。ネットワークボリュームは、ポッドが消えてもモデルを保持してくれるドライブです。1 TB未満なら、1GBあたり月額0.07ドルです。モデルのダウンロードは、同じボリュームにつないだ4 vCPUのCPUポッドで行えば、GPUを動かさずに済み、1時間あたり0.12ドルです。
- 作業が終わったらポッドを停止します。稼働中のポッドは、アイドル状態でも1秒ごとに課金されます。残高がゼロになるとRunpodはポッドを停止し、ネットワークボリュームのないポッドはファイルごと削除されます(ポッド料金のドキュメント)。
設定でつまずきやすい点が2つあり、時間を取られました。ComfyUIテンプレートはコンテナディスクに150 GBを要求しますが、これだと「no instances available」と表示されることが多く、50 GBなら動きます。同じメッセージは、テンプレートのCUDAバージョン指定(要求するグラフィックドライバーのバージョン)が原因で出ることもあります。テンプレートで許可するCUDAバージョンの範囲を広げ、空きカードのあるホストが使っているバージョンを含めてください。
新規アカウントは、クレジット付きで始められます。紹介リンク経由でGoogleアカウントで登録し、10ドルをチャージすると、1回限りのボーナスがもらえます。金額はランダムで5〜500ドル、多くのユーザーは5ドルです(Runpod紹介ボーナスの仕組み)。
モデルのライセンスで、広告に使えるかどうか
Runpodが貸し出すのはハードウェアだけで、生成物をどう使えるかはオープンモデルのライセンスが決めます。
オープン動画モデルのWan 2.2はApache 2.0ライセンスで公開されており、開発元は生成物に対する権利を主張していません(Wan 2.2のモデルページ)。LTX-2は独自のコミュニティライセンス(2026年1月5日付)で、年間売上が1000万ドル以上の事業者が使うには「有償の商用ライセンス」が必要です(LTX-2のライセンス)。
adtestbenchのRunpod関連ページ一覧
- Runpodツール紹介:広告制作でのRunpodの使い方、利用規約、制約。
- Runpodの料金:各カードの時間単価、ストレージ費用、広告1本あたりのコスト。
- Runpod紹介コードと無料クレジット:登録ボーナスの仕組みと受け取り方。
- RunpodでComfyUI:テンプレート選びから最初の1枚まで、ステップごとに解説。
- RunpodとComfyUIでWan 2.2:レンタルしたカードでAI動画クリップを生成。
- Runpodの代替ツール:ほかのGPUクラウドと、セットアップ不要のアプリ。
- クラウドGPUの料金:各GPUクラウドのRTX 4090、RTX 5090、H100の料金。
- ComfyUIで一貫性のあるAIインフルエンサー:複数の広告画像で同じ顔を維持。
Runpodのよくある質問に一言で回答
Runpodとは?
RunpodはGPUクラウドです。グラフィックカードを搭載したコンピューター(ポッド)を貸し出し、FLUXやWan 2.2などのオープンAIモデルを動かせます。
Runpodの課金方法は?
プリペイド残高から、ポッドが稼働している間、秒単位で課金されます。ネットワークストレージは、すべてのポッドが停止中でも毎月課金されます。
Runpodは無料?
いいえ。Runpodに無料プランはありません。ただし、紹介リンク経由で新規Googleアカウントを登録し、10ドルをチャージすると、1回限りのボーナスクレジットがもらえます。
出典
- Runpod:Runpod pricing、SecureとCommunity Cloudのポッド時間単価、Serverlessの料金。確認日:
- Runpod docs:Pod pricing、秒単位の課金、デプロイに必要な1時間分のクレジット、停止中のポッドとネットワークボリュームの費用、残高ゼロ時の挙動。確認日:
- Runpod docs:Referral, affiliate, and creator programs、紹介ユーザーへの登録クレジットとその条件。確認日:
- Wan-AI on Hugging Face:Wan2.2-T2V-A14B、Apache 2.0ライセンス。開発元は生成コンテンツに対する権利を主張していません。確認日:
- Lightricks:LTX-2 Community License Agreement、2026年1月5日付のライセンス。年間売上が1000万ドル以上の事業者には有償の商用ライセンスが必要。確認日:
- Comfy Org:ComfyUI、画像・動画モデルを動かせる、無料のノードベースアプリ。確認日: