AIニュース・ChatGPT広告・Google検索広告
ChatGPT広告経由の訪問、売上はGoogle検索広告の約3分の1
ワーキングペーパーが、OpenAIの広告展開の前後で広告主サイトの売上を追跡し、検索広告と比べたChatGPTのクリックの損益分岐点を約26セントと算出しました。
米国のストアにChatGPT広告経由で訪れた買い物客の支出は、1訪問あたり平均0.89ドルでした。Google有料検索広告経由では2.45ドルです。この数字は、Maximilian KaiserとChristian Schulzeによるワーキングペーパーのものです。OpenAIがChatGPT広告を国ごとに順次開始するなか、2025年6月から2026年8月までのサイト訪問と売上を追跡しています。2026年11月2日にはSearch Engine Journalが取り上げました。論文はまだ査読中です。
全売上を追跡できた102サイトでは、有料検索広告の訪問のうち1.17%が注文につながったのに対し、ChatGPT広告では0.37%でした。広告主73社は、合計18,726件のChatGPT広告訪問から1件も売上がなく、米国で両方の広告を出した87社のうち84社は、ChatGPTの訪問あたりの売上のほうが低くなりました。
Googleと同じ収益率で評価すると、ChatGPTの1クリックの価値は約0.26ドルになると著者らは算出しています。ただし売上の大半を1社の広告主が占めたため、幅は0.05〜0.57ドルです。公表されている最大のアカウントは、15日間の出稿で1クリックあたり1.72ドルを支払っていたと、クライアントの有料メディアを運用する代理店Opascopeが報告しています。Kaiserがアドバイザーを務めるGrips Intelligenceが、売上データを無償で提供しました。
論文のデータには、訪問者がどのChatGPTプランを使っていたかの記録がありません。10月31日にchatgpt.comを確認した時点では、Goプランのカードに「広告が含まれる場合があります」と表示されていましたが、料金は地域別に表示されるため、米国での価格は出ていませんでした(当サイトの料金一覧)。
論文のデータは8月22日で終わっており、訪問者が使ったプランも分からず、購入の66%を1社の広告主に依存しています。そのため損益分岐点の価格0.26ドルには0.05〜0.57ドルという幅があり、いずれも、あるアカウントが支払った1クリックあたり1.72ドルを大きく下回ります。
出典
- E-Commerce Research (Kaiser and Schulze):Can Advertising Fund Free AI? Evidence from ChatGPT’s International Advertising Rollout。確認日:
- Search Engine Journal:Google Search Ad Visits Out-Earned ChatGPT Ads In U.S.。確認日:
のその他のAIニュース
- Anthropic、Q3の売上170億ドルを計上し、自己改善型AIのリスクを指摘
- TikTok、AI選定のクリエイティブとキーワードパックを広告に追加
- Claudeの3モデル、同じShopify商品リストから別々の商品を選ぶ
- 広告運用者によると、クライアントがGoogle検索広告費の一部を見直し始めています
- Claude Code、他者のゲームの再現依頼を断るように
- Svedka、ファン制作のスーパーボウル広告を募集。賞金は500,000ドル
- ChatGPTとCodex、利用上限を共通の枠に統合
- Musk氏「Grok Botは高コストすぎた」、週間上限に達するユーザーが続出
- Affle、AI購買エージェント付きでPerionを4億2000万ドルで買収